がん治療には、抗がん剤などの薬物治療、手術、放射線治療など様々な治療があります。それぞれの治療を円滑に進めるために、一番大切な事は自分で身の回りのことができること、また自分で歩くことができると言うのが必要な条件になると考えます。
医療者では、パフォーマンスステータス(PS)と言う指標を用いて患者さんの日常生活の程度を評価しています。
このPSについては、0から4の5段階の評価です。0と言うのは基本的に全く問題なく生活ができている状況で、一方で日本と言うのは全く動けない。1日中ベッドの上で過ごす状況と言う形になります。
では肝心な化学療法を実施する基準というのが、このPSで言う0から2に該当する状況を意味します。具体的にPSの2と言うのは、歩行は可能で、日常生活の中で身の回りの事は全てできるが、作業などは大変な状況で、日中は半分以上の時間はベッド外で生活ができる状況を意味します。
これらの状況を外来で化学療法を実施する医師は患者さんの日常生活の様子を問診で伺いながら、患者さんのPSが低下していないか確認をしています。
いろいろな治療を実施していく中で、疲労感が強いやあまり何もしたくない日ががん患者でなくともあると思います。しかしながら、適度に体を休めることと適度に運動することのバランスを保ちながら、できるだけ長く薬物治療などを継続して行えるその体力を維持し続けることが最も大切になります。
悩む時こそ、外の風に触れて、辛さも痛みも吹き飛ばしてみませんか?